株主・投資家向け情報

トップメッセージ

代表取締役社長
山下 清胤

株主の皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご支援を賜わり厚くお礼申し上げます。

1.三協立山株式会社 第72期 決算概要
<平成28年6月1日〜平成29年5月31日>

 当連結会計年度におけるわが国の経済は、個人消費の持ち直しに力強さが欠けるものの、企業収益や雇用環境の改善などから緩やかな回復基調で推移しました。海外経済は、米国や欧州の政治動向や地政学リスクの高まりなど懸念材料がありましたが、米国経済を中心に総じて堅調に推移しました。国内建材市場は、平成28年度の新設住宅着工戸数は97.4万戸(前年度比106%)と前年を上回りましたが、貸家の伸びが大きく、持家の着工戸数は29.2万戸(前年度比103%)となりました。アルミニウム形材及びビレットの国内市場は、自動車の軽量化需要などにより輸送分野、一般機械分野を中心に好調に推移しました。商業施設市場は、店舗着工棟数・床面積がともに減少傾向にあるものの、小売業の改装需要は堅調に推移しました。海外市場は、欧州では緩やかな回復基調で推移し、タイでは一時的な落ち込みから回復傾向で推移しました。
 このような状況下、当社グループは、長期経営計画『VISION2020』の実現に向けて策定した中期経営計画(平成28年5月期〜平成30年5月期)の基本方針『国内事業の収益体制強化と成長戦略の実現』に基づき、「改装・リフォーム事業の強化」「非建材事業の強化」「海外展開」を柱とする諸施策を推進してまいりました。
 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高3,208億17百万円(前連結会計年度比3.4%減)、営業利益67億13百万円(前連結会計年度比7.4%増)、経常利益68億42百万円(前連結会計年度比26.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21億22百万円(前連結会計年度は94百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
 なお、当期配当金につきましては、すでに実施しました中間配当15円に期末配当20円を加えた1株当たり35円の普通配当といたします。

≪建材事業≫
 建材事業においては、基幹サッシやリフォーム玄関ドアなどの商品拡充や販売強化、コスト ダウンに努めましたが、非木造建築着工の回復が低調なことや戸建住宅市場での競合環境が続いたことなどにより、売上高2,039億13百万円(前連結会計年度比2.4%減)、セグメント利益27億16百万円(前連結会計年度比37.9%減)となりました。

≪マテリアル事業≫
 マテリアル事業においては、アルミ地金市況に連動する売上が減少したことなどにより、売 上高413億25百万円(前連結会計年度比1.8%減)となりましたが、好調な輸送分野や一般機械分野の需要を取り込んだこと、ヒートシンク事業の収益改善が進んだことなどにより、セグメント利益39億6百万円(前連結会計年度比20.3%増)となりました。

≪商業施設事業≫
 商業施設事業においては、コンビニエンスストアや専門量販店など小売業の出店や改装需要に対する提案営業が売上に寄与したことなどにより、売上高357億81百万円(前連結会計年度比2.5%増)、セグメント利益17億74百万円(前連結会計年度比1.0%増)となりました。

≪国際事業≫
 国際事業においては、欧州・タイ・中国・日本間のシナジー案件の獲得や欧州・タイでの輸送分野の需要取込みに注力しましたが、為替影響などにより、売上高396億44百万円(前年連結会計年度比14.0%減)となりました。セグメント損益は、欧州事業の収益改善を推進したことなどにより14億29百万円改善し、16億40百万円の損失となりました。

2.今後の見通し

 今後の見通しとしては、国内経済は引き続き企業収益や雇用環境の改善などを背景に底堅く推移するものと思われます。海外経済も緩やかな拡大基調が見込まれますが、米国の通商政策動向や英国のEU離脱影響など依然として不透明な状況が継続すると思われます。
 国内建材市場では、平成29年度の市況は前年比減(新設住宅着工戸数93.6万戸:前年度比96%、非木造建築着工床面積74,800千u:前年度比96%)で推移するものと想定しております。アルミニウム形材及びビレットの国内市場では、輸送分野や一般機械分野を中心に引き続き堅調な需要が見込まれます。商業施設市場では、コンビニエンスストアの新規出店ペースは鈍化するものの、既存店の改装需要の増加が見込まれます。海外市場では、輸送分野を中心に軽量化によるアルミ化需要や押出材の需要が緩やかに増加することが見込まれます。
 このような状況を見据え、長期経営計画『VISION2020』の実現にむけて、「改装・リフォーム事業の強化」「非建材事業の強化」「海外展開」を全社一体となって推進し、外部環境の変化に柔軟に対応する体制の構築、成長分野への展開とグループ総合力によるシナジー創出に引き続き注力してまいります。
建材事業の三協アルミ社では、引き続きキャラクターとして“ドラえもん”を使用した販売促進展開を進めることで、さらなる社名認知度向上に努めてまいります。
 建材事業においては、重点施策として掲げる「改装・リフォーム事業の強化」にむけて、今春に市場投入した1日で玄関ドアの取り替えができる、リフォーム専用「ノバリス リフォーム玄関ドア」の販売拡大と併せて、リフォームネットワーク“一新助家”加盟店の活性化支援の強化に取り組みます。商品面では、主力となるアルミ樹脂複合サッシ「アルジオ」に業界初となる横引き窓タイプの採風勝手口ドア等を追加ラインナップし、さらなる市場浸透に取り組みます。併せて、春以降引き合いが増加している宅配ボックスを取り付け可能な機能門柱「フレムス」の商品訴求とバリエーション追加による販売強化にも取り組んでまいります。
 「非建材事業の強化」では、三協マテリアル社での省エネニーズや輸送分野における軽量化ニーズへの対応強化、タテヤマアドバンス社での提案営業による小売業の新店・改装需要の取り込みに注力いたします。
 「海外展開」においては、国際事業において引き続き子会社の収益改善に注力するとともに、欧州およびASEAN市場でのグローバルプレイヤーへの製品供給など、三協マテリアル社との連携によるシナジー拡大の早期具体化を目指してまいります。

 以上を踏まえて、第73期通期につきましては
    連結売上高     3,380億円
    連結営業利益      43億円
    連結経常利益      40億円
    親会社株主に帰属する当期純利益 20億円 を見込んでおります。

 今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

平成29年7月

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