MATERIALS

技術研究

沢目 一元

三協マテリアル社
技術開発部
〈取材時〉

工学研究科
物質工学専攻
2009年入社

ひらめきと根気が
必要な開発現場で、
アルミのさらなる
可能性を模索しています。

さまざまな金属との相性を試した後は、
試作品のチェックも怠りません。

材料の基礎研究に没頭した大学時代、アルミは身近な存在でした。研究開発を職業にできればと、日本中の企業を対象に就職活動を始めました。青森県出身で愛知県に進学した私は、当社のことを詳しく知っていたわけではありませんが、企業研究を進めるうちに「この会社で自分を試したい」という気持ちが強くなりました。
アルミ形材の押出に関わる研究・開発が私の仕事です。さまざまなアルミを試作し、その出来映えを評価しています。試作といっても気軽にできるものではなく、毎回約500℃の高温で熱した円柱状のアルミ合金を扱っています。研究対象にはシリコンや銅、マグネシウムなど異なる元素を混ぜたものが多いです。見た目こそ似ていますが、アルミは用途に応じてさまざまな種類が存在します。ニーズに合ったアルミを開発するため、配合比率や温度、圧力などの最適な押出の条件を調べています。試作を終えたら試験室に入って、強度や内部組織を観察するまでが一連の流れとなります。全工程において、効率の良いスケジュールを立てる必要があります。

実験を何度も繰り返すことで、
新しいアルミが誕生します。

試作したアルミがすぐに新たな量産品として採用されればよいのですが、安定して生産できるようになるまでは何度も実験を繰り返さなければなりません。データの収集など費やした膨大な時間の上に成り立つ厳しい世界です。中には開発に数年を要す場合もあるため、何よりも根気が求められます。実験のたびにアルミの奥深さを感じています。
実験中はどのようなアルミができるか想像するだけでワクワクします。予想に反したデータが出ても、配合比率の変更など次の一手を考えるのは楽しいものです。常に考える姿勢を持っていれば、たとえ思い通りに仕事が進まなくても、一息ついたときに良いアイデアがひらめきます。

過去のデータや
文献を参考にして、
独自のテーマに
取り組んでいます。

現在は鍛造用のアルミ開発がメイン業務。過去のデータや文献をひもといてポイントを押さえながら、実験を進めています。いつかは強度を高める方法を独自に提案できればと研究しています。このほか、地球環境に配慮しながら生産を続けるために、環境と有害とされる鉛を含有しないアルミ作りにも挑戦したいです。
当社に入って成長したことを一つ挙げるとすれば、学生の頃より何事にも積極的になったことでしょうか。研究系の技術職といえども、現場での打ち合わせや会議など、自分の意見を発信する機会は多く、コミュニケーション能力の大切さを感じています。まだまだ分からないことも多いので、先輩方に質問をして、教えていただいたことについてもっと学びもっと考えて、この分野でしかできないことを成し遂げたいです。

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