植物工場システム「agri-cube ID(アグリキューブ・アイディー)」
初の導入企業が決定
2021.11.08
三協立山株式会社は、2019年10月より、大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:芳井敬一/以下、大和ハウス工業)と共同開発した植物工場システム「agri-cube ID」の導入提案活動を進めてきましたが、このたび、株式会社Misumi様(本社:鹿児島市、代表取締役社長:岡 恒憲/以下、Misumi)に初導入しました。
1.植物工場の概要
当植物工場は、大和ハウス工業がMisumi のミネラルウォーター工場として使われていた施設をリノベーションしたものです。既存施設を活用し、内装撤去や断熱パネル施工、栽培設備の設置などを進めることで、イニシャルコストの軽減を図りました。今後、Misumi が植物工場の事業運営(野菜の生産・販売)、大和ハウス工業が野菜の販路サポート、三協立山が植物工場の栽培サポートを行っていきます。
今後、当社ならびに大和ハウス工業が保有する経営資源(土地・建築物の調査、設計、施工、野菜販路サポート、栽培サポートなど)を組み合わせ、工場の新設・リノベーションを含む「agri-cube ID」の導入活動を進めていきます。
建設場所 | 鹿児島県姶良市蒲生町白男1406 |
延床面積 | 1,282㎡ |
操業開始 | 2021年11月10日 |
投資額 | 5.1億円 |
雇用人数 | 15名(予定) |
栽培品目 | 葉菜類(グリーンリーフ・フリルレタスなど) |
栽培規模 | 3,200株/日(フリルレタス 200g/株 換算で640kg/日) |
年間売上高目標 | 1億8,000万円 |
2.導入企業の概要
社名 | 株式会社Misumi |
代表者 | 岡 恒憲 |
本社 | 鹿児島県鹿児島市卸本町7-20 |
創設 | 1959年2月 |
資本金 | 16億9,089万9,985円 |
事業内容 | エネルギー事業(石油卸小売・LPガス卸小売・電力小売・水力発電など)、ライフスタイル事業(カーケア商品・整備・住宅設備機器の販売・書籍・文具雑貨・CD・DVDの販売/レンタル・PC 等・各種省エネ機器の販売・ハウジング・リフォーム事業など)、フード&ビバレッジ事業(商業施設の運営) |
従業員数 | 連結:626名/単体:482名(2021年3月末現在) |
3.植物工場システム「agri-cube ID」について
「agri-cube ID」は、植物工場の「建設」から「栽培・運営サポート」までワンストップサービスを提供する植物工場システムです。
植物工場の建設面では、植物工場の栽培実証・事業検討をお考えのお客様から、大規模な植物工場を希望されるお客様まで多様な事業計画に対応します。また、将来の事業規模拡大を見据えた工場のトータルプランニングも提案します。
野菜の栽培については、フリルレタス(業務用向け1株200g)が最短35日間で栽培可能なオリジナルの促成栽培技術を採用します。設備では、野菜の成長に不可欠な「風・光」が全ての野菜に均一量当たるよう、当社と大和ハウス工業が独自開発(共同特許出願中)した「送風システム」と、最適配置されたLED照明を採用し、栽培棚ごとの生育ムラを抑えました。また、あわせて当社が開発した「養液管理システム」も導入したことで、「高歩留・ 高収量・高回転」を実現しました。
栽培・運営サポートでは、当社の植物工場運用(栽培から販売まで)の経験に基づいた栽培・運用に関する知識と技術をお客様へ提供します。建設確定後の工場管理者を対象にした事前指導、植物工場竣工後の現場教育を基本とし、実運用開始後3ヵ月、6ヵ月、1年、2年経過時の定期サポートなど、充実したプログラムでお客様をサポートします。
今後も、当社は大和ハウス工業と協業で、企業様の新規事業創出提案、遊休不動産活用提案、自治体・農業生産法人の新たな農業事業創出提案等のご提案を行い、2026年度には年間5棟の植物工場「agri-cube ID」の導入を目指します。
以上
記載されている情報は、発表日現在のものです。