奈呉工場における土壌調査結果と今後の対応について

2024.09.25

 三協立山株式会社は三協マテリアル社奈呉工場内におけるアルミリサイクル炉増設工事に伴い、土壌汚染対策法に基づいて調査を実施しました。調査の結果、土壌汚染対策法の基準を超える特定有害物質(ふっ素及びその化合物)が検出されたため、富山県に調査結果を報告、本日、形質変更時要届出区域の指定を受けました。

※形質変更時要届出区域・・・土壌汚染の摂取経路(有害物質を含む地下水の飲用や土壌の直接摂取)がなく、健康被害が生ずるおそれがないため、汚染の除去等の措置が不要とされる区域で、土地の形質を変更する場合において届出が必要となる区域。

1.奈呉工場の所在地
 富山県射水市奈呉の江8-3

2.土壌調査概要
 調査対象面積:1,718㎡
 調査区画:22区画(調査対象地を10メートル格子で分割)

3.調査結果
(1)土壌溶出量

物質名 土壌溶出量基準 測定結果最大値 基準超過区画数
ふっ素及びその化合物 0.8mg/L以下 48mg/L 7

(2)土壌含有量

物質名 土壌溶出量基準 測定結果最大値 基準超過区画数
ふっ素及びその化合物 4,000mg/kg以下 5,200mg/kg 1

4.推定原因
 奈呉工場は1970年に住友化学工業株式会社により建設され、1986年に富山合金株式会社が承継、2010年の富山合金株式会社と当社との統合を経て、現在まで主にアルミビレットの鋳造を行っています。特定有害物質の使用履歴を調査した結果、今回検出されたふっ素及びその化合物の使用実績があり、何らかの原因で土壌への浸透があったものと推定しています。

5.周辺への影響
 基準値を超過した土壌が確認された場所は、アスファルト等で被覆されており、土壌の飛散や雨水による新たな飛散のおそれはありません。
 また、富山県による調査の結果、汚染の摂取経路が無く、人の健康被害が生ずるおそれが無いことが確認されています。

6.今後の対応
 このたび「形質変更時要届出区域」に指定された区域で汚染土壌の対象となった部分については、今後、掘削を伴う工事を着工する際、土壌汚染対策法ならびに関係法令に基づき、下記の通り、適切に対応してまいります。
 ・工事の際は、周辺に影響を及ぼさないよう拡散防止措置を行います。
 ・汚染土壌を搬出する場合は、土壌汚染対策法に基づく許可を受けた処理施設で適切に処分いたします。

記載されている情報は、発表日現在のものです。

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