防火設備個別認定の不適切な取得および防火認定仕様と異なる仕様の製品を販売いたしました件について(概要および今後の対応等)
2009年01月09日
三協立山アルミ株式会社(本社:富山県高岡市早川70 社長:川村 人志、以下、三協立山アルミという)は、ビル、マンション、住宅等の開口部製品として販売しております樹脂製サッシの防火設備個別認定仕様の製品につきまして、国土交通大臣認定を不適切な取得ならびに認定仕様と異なる製品を販売していたことが、今般判明いたしました。
お取引先様およびお施主様をはじめ関係の皆様方に対し、多大なるご迷惑とご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。
本件問題の概要および今後の対応等について、下記のとおりご報告いたします。
1.本件問題の概要
◆ビル系商品
1) | 認定商品の内容 |
・ | 商品名:エコ・フェンスターⅡ(防火設備)、アルペリート(防火設備) |
・ | 窓種(開放形式)および認定番号: |
1. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製引違い窓 |
認定番号:EB-0235、EB-0236(平成17年4月7日) | |
2. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製片開き窓 |
認定番号:EB-0243、EB-0244(平成17年5月18日) | |
3. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製はめ殺し窓 |
認定番号:EB-0248、EB-0249(平成17年5月18日) | |
4. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製内倒し・内開き窓 |
認定番号:EB-0270、EB-0272(平成17年6月20日) | |
5. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製外開き窓 |
認定番号:EB-0265、EB-0267(平成17年6月20日) | |
6. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製外倒し窓 |
認定番号:EB-0260、EB-0262(平成17年6月20日) | |
7. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製内倒し窓 |
認定番号:EB-0255、EB-0257(平成17年6月20日) | |
8. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製引違い窓 |
認定番号:EB-0288、EB-0289(平成17年11月28日) | |
9. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製片引き窓(はめ殺し窓付) |
認定番号:EB-0374(平成20年7月25日) |
・問題製品の見分け方
2)不適切な認定取得
本製品の認定仕様のうち、主構成材料および副構成材料の一部について、認定申請書に記載の試験体とは異なる材料を使用して認定を得ましたが、それに伴う申請書の変更を怠っておりました。詳細については、別紙資料①をご参照ください。
3)認定製品と異なる仕様の製品の販売
本製品の認定仕様のうち、主構成材料および副構成材料の一部について、認定仕様と異なる材料を使用した製品を販売しておりました。詳細については、別紙資料①をご参照ください。
4)対象物件・窓数
平成17年11月から平成20年12月までの間に4,191窓の商品が販売され、101件の施工物件に使用されていることを確認しております。
5)対象物件への対処
物件ごとにお客様と相談のうえ、最適な方法で対応いたします。
◆住宅系商品
1) | 認定商品の内容 |
・ | 商品名:樹脂サッシ 三協立山アルミ「アルペンPL」、旧三協アルミ「ノルディR」、旧立山アルミ「アルペンNPL」 |
・ | 窓種(開放形式)および認定番号: |
1. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製片開き窓(はめ殺し窓付) |
認定番号:EB-0310、EB-0311(平成18年4月13日)、EB-0179(平成16年5月10日) | |
2. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製引違い窓 |
認定番号:EB-0226、EB-0227(平成17年3月14日)、EB-0181(平成16年5月10日) | |
3. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製内開き内倒し窓 |
認定番号:EB-0180(平成16年5月10日) | |
4. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製はめ殺し縦軸すべり出し2連窓 |
認定番号:EB-0223、EB-0224(平成17年3月14日) | |
5. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製はめ殺し窓 |
認定番号:EB-0360(平成19年9月14日) | |
6. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製外倒し2連窓※ |
認定番号:EB-0307、EB-0308(平成18年4月13日) | |
7. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製突出し窓(はめ殺し窓付)※ |
認定番号:EB-0315、EB-0316(平成18年5月16日) | |
8. | 複層ガラス入硬質塩化ビニル樹脂製はめ殺し・上げ下げ2段窓※ |
認定番号:EC-0019、EC-0020(平成17年3月14日) |
・問題製品の見分け方
2)認定製品と異なる仕様の製品の販売
本製品の認定仕様のうち、主構成材料および副構成材料の一部について、認定仕様と異なる材料を使用した製品を販売しておりました。詳細については、別紙資料②をご参照ください。
3)対象物件・窓数
平成16年7月から平成20年12月末までの間に5,402窓の商品の販売実績を確認しており、650件程度の物件に使用されていると想定しております。
4)対象物件への対処
物件ごとにお客様と相談のうえ、最適な方法で対応いたします。
2.不適切な内容となった経緯
◆ビル系商品
本製品は、新日軽(株)、(株)シャノン(現 (株)エクセルシャノン)および当社(当時 三協アルミニウム工業(株)、立山アルミニウム工業(株))での平成16年5月の「共同開発契約書」に基づき、開発したものです。
本製品の防火認定の申請手続きは、同年11月から開始されました。しかし、防火設備性能試験においては、試験に合格する過程において一部改良改善を行った結果、申請書記載の試験体と実際の試験体が異なることとなりました。また、一部の本製品については、認定仕様と異なる仕様で生産しているものもありました。これらの行為は、4社の開発担当者の合意にて行ったものであります。
本製品の製造販売にあたって、平成16年11月に4社共同出資にて(株)PSJを設立いたしました。同社は、平成20年5月に新たにトステム(株)、不二サッシ(株)が出資者として加わりました。現在の(株)PSJへの出資比率は、当社46.68%、新日軽(株)23.32%、(株)エクセルシャノン10%、トステム(株)10%および不二サッシ(株)10%となっております。本製品の商流については、(株)PSJからスイング系品種を(株)エクセルシャノン栗山工場、スライド系品種を新日軽(株)苫小牧工場に対して委託生産を行い、本製品を購入した(株)PSJは各出資会社に対し販売し、各社が各々のブランドで一般販売しております。
◆住宅系商品
住宅系商品については、(株)エクセルシャノンにおいて設計・製造された商品を、弊社ブランドで販売しております。防耐火個別認定につきましては、(株)エクセルシャノン製作の試験体で取得しておりました。今回、(株)エクセルシャノンからの報告により、防耐火個別認定を受けた時の試験体及び販売品が認定構造と異なることが判明しました。弊社の商品採用時において、取得された認定構造と生産品に相違があった点が検証できておりませんでした。
3.今後の対応及び再発防止について
上記の商品を納入した施工物件の全てについて、早急に改修工事等の対策を行わせていただく所存です。速やかにお取引様およびお施主様へご説明にあがらせていただき、ご意向を伺いながら、最適な対策を講じさせていただきます。尚、当該商品は、現在販売を停止しております。
今回の問題は、新商品開発プロセスにおける品質監査体制の不備、弊社役員・社員のコンプライアンス遵守意識の希薄さ、CSR(企業の社会的責任)の重要性の浸透が不十分であったことに起因しており、今後、これらの遵守を徹底してまいります。
4.お問い合わせ窓口について
<製品に対するお問い合わせ>
三協立山アルミ株式会社 樹脂サッシ相談センター
電話番号:0120-201-783(フリーダイヤル)
FAX番号:0120-205-785(フリーダイヤル)
受付時間:
2月28日まで 月曜日から土曜日まで受付(祝日を除く)9:00~20:00 3月1日以降 月曜日から金曜日まで受付(祝日を除く)9:00~17:00 |
<報道関係の皆様からのお問い合わせ>
三協・立山ホールディングス株式会社 広報・IR部
電話番号:0766-20-2332
※別紙資料① (PDF/100KB)
※別紙資料② (PDF/98KB)
※参考資料 (PDF/45KB)
記載されている情報は、発表日現在のものです。