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高断熱スリム窓「STINA(エスティナ) 」開発ストーリー

  • #研究・開発
  • #建材事業

高性能を維持しながら業界トップクラスのスリムフレームを実現

CO₂排出が原因とされる気候変動対策に対して、建築物の“省エネ”“防災”が重要課題となっています。 住宅の省エネでは、2030年の断熱等級5義務化を見据え、「GX志向型住宅」「GX-ZEH」などの支援策で断熱等級6への高断熱化が進められています。また、大型台風やゲリラ豪雨への意識から、大手ハウスメーカーは防災住宅を提案しています。 一方で、住まい手は開放感など暮らしの質の向上、デザインを強く求めています。 こうした背景を踏まえ、三協アルミは健康・家計にメリットが大きく、今後の普及が期待される高断熱住宅(断熱等級6以上※)向けに、高断熱スリム窓『STINA(エスティナ)』を市場投入し、住宅の高性能化を推進します。 5・6・7地域

目次

「STINA(エスティナ)」の特長

スマート

圧倒的な眺めと開放感

隠し框の採用や下枠戸車の小径化など独自の設計手法により、業界トップクラスのスリムなフレームを実現。

エコ

高い断熱性能

多彩な断熱設計により、高い断熱性能を実現。コストや設計負担の小さい「充填断熱工法」と施工負担の小さい「Low-E 複層ガラス」でZEH水準を超える断熱等級6に対応します。

従来品(ALGEO) との熱貫流率の比較

非防火 防火
STINA※1 1.41W/(㎡・K) 1.43W/(㎡・K)
従来品(ALGEO)※2 1.65W/(㎡・K) 1.75W/(㎡・K)
※1
たてすべり出し窓 オペレーターFIX-片袖連窓(幅1690mm×高さ1370mm)、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り、空気層16mm、ガラス中央の熱貫流率1.1以下、樹脂スペーサー)の場合。JIS A 2102に基づく計算値。
※2
たてすべり出し窓 オペレーターハンドル+FIX窓 連窓方立(幅1690mm×高さ1370mm)、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り、空気層16mm、ガラス中央の熱貫流率1.2以下、非防火は樹脂スペーサー、防火はアルミスペーサー)の場合。JIS A 2102に基づく計算値。

レジリエンス

暮らしを守る長期耐久性能

アルミ部分の肉厚を厚くし、見込み寸法を大きくすることで強度を高め、耐風圧性能S-4を実現。また、最適な排水設計とダブルタイト材により、水密性能W-5を確保しました。

レジリエンス

課題と解決策

  • 課題

    家の省エネ性能を高める手段として躯体の付加断熱工法や窓の樹脂化、トリプルガラス化という選択肢もありますが建築単価の上昇や職人高齢化の昨今において、こうした難しい施工や重量・コスト負担は極めて深刻な課題となります。
  • 解決策

    数百パターンものシミュレーションの末、見えてきた答えは、ごく一般的な断熱材を用いた充填断熱工法躯体と、Low-E複層ガラスで熱還流率1.5の複合窓でした。 特に引違い窓でUw1.5は設計者泣かせの目標値でしたが、一切の妥協を許さず取り組みました。 窓の断熱性能を高める工夫、フレームを細くしたり枠に隠す構造などは開け閉めしにくくなってしまう不安もありましたが、目標クリアに向けて前向きにトライしました。 これによって先に述べられた3つのコンセプト(スリムデザイン、防災性能、断熱性能)の実現に至りました。
    解決策

「STINA(エスティナ)」開発者インタビュー

  • 野本 大
    三協アルミ社
    事業統括部
    事業企画部
    マーケティング部
    商品企画課
    野本 大 さん
  • 小山内 真太郎
    三協アルミ社
    開発統括部
    商品開発二部
    開口部開発一課
    小山内 真太郎 さん
  • 飴谷 功佑
    三協アルミ社
    生産統括部
    生産技術部
    加工技術課
    飴谷 功佑 さん
  • 伊藤 広大
    三協アルミ社
    住宅統括部
    住宅建材部
    住宅建材課
    伊藤 広大 さん

※所属、役職は取材当時のものです

  • 今回およそ10年ぶりの新サッシ開発となりましたが、STINAの開発背景について教えてください

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    野本さん : 高断熱化の加速、気象の激甚化、SNS普及による住宅のデザイン意識向上の3つの変化が背景にあります。高断熱=樹脂窓という認識が広まっていますが、アルミ窓ならではの「スリムデザイン」と「防災性能」、樹脂窓並みの「断熱性能」を叶えるためアルミ樹脂複合窓を選択しました。STINAは3つのコンセプトをバランスよく提供します。

  • 市場の反応はどうですか?

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    伊藤さん : 2025年4月の記者発表以降、全国各地で実物展示による提案会を行っており、非常に高い評価をいただいています。特に業界トップクラスのスリムなフレームや、Low-E複層ガラスで断熱等級6を実現できる高い断熱性能が好評です。実物を見ていただくことで、その良さがより伝わっています

  • 開発で特に苦労した点は何でしたか?

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    小山内さん : レジリエンス性の確保のため強度が必要な箇所にはアルミ部を多めに配置する必要があり、断熱性への影響を繰り返し計算して確認するのに苦労しました。フレームのスリム化や断熱材の配置など、新しい構造にチャレンジし、3つのコンセプトを実現できました。

  • STINAへの思い・今後の期待を教えてください

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    飴谷さん : 新しいモノづくりへの挑戦として、混流生産・自働化・汎用化という3つのキーワードで取り組んできました。汎用ラインは完成形のない進化し続けるシステム。今後も技術の進歩に追随し、絶えずバージョンアップを目指していきたいと考えています。私たちの挑戦はこれからも続きます。

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