三協立山 植物工場がGLOBALG.A.P.認証取得

2020.09.02

 三協立山の植物工場は、2020年8月7日付で、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界基準の農業認証「GLOBALG.A.P.(以下、グローバルGAP)認証(※1)」を取得しましたのでご案内します。

※1. グローバルGAPとは、農産物が安全であることを示す国際認証規格。GAPは、Good(適正な)Agricultural(農業の)Practice(実践)の頭文字をとった言葉。第三者機関による認証制度をとっており、欧州を中心に世界120カ国以上で普及している。

◆グローバルGAPを認証取得した工場の概要

◇対象工場 ・・・ 三協立山 植物工場「ツインリーフ・グリーン・ファクトリー」(住所:富山県高岡市北島851)
◇対象作物 ・・・ レタス
◇GGN(GLOBALG.A.P. Number) ・・・ 4063061440709
◇GLOBALG.A.P. Product Certificate Number(製品証明書番号)・・・ 00087-FFFHN-0002
◇認証決定日 ・・・ 2020年8月7日

◆グローバルGAP認証取得の目的

 当社の植物工場が持続的な農業生産を可能とし、社会的責任を果たすことが取得の目的です。 業務プロセスの安全性への配慮が世界的な基準に則ったものであることを示し、これを永続的に実践するため、認証取得を目指しました。

◆今後の取り組みについて

 当社のプロセス管理手法を着実に実践し、改善していくことにより、より良い農業生産の姿を具現化していきます。
 また、植物工場システム「agri-cube ID(※2)」の工場運用に当社のプロセス管理手法を導入することで、グローバルGAPの普及や、持続的な農業生産の浸透に貢献します。

※2. 「agri-cube ID(アグリキューブ・アイディー)」とは、三協立山が大和ハウス工業と共同開発し、2019年より大和ハウス工業から発売している植物工場システム。植物工場用アルミラックをはじめLED、栽培プール、送風装置、養液循環装置など、植物栽培用のすべての設備をパッケージングし、植物工場の「建設」から「栽培・運営サポート」までを提供する。

◆参考 <当社植物工場の経緯>

・2011年 地域の農業活性化のため植物工場(人工型水耕栽培)の研究を開始。
・2013年 高岡工場(富山県高岡市)内の遊休施設を利用し植物工場を建設。
      促成栽培技術、設備技術の研究を開始。
・2014年 富山県内、中京圏向けに野菜販売を開始。
・2017年 独自の促成栽培技術を確立。
      植物工場向け製品の開発を開始。
・2018年 アグリ・エンジニアリング部を新設し、植物工場向け製品・サービスの販売事業を開始。
・2019年 大和ハウス工業と共同開発した植物工場システム「agri-cube ID(※2)」を発売。

<GLOBALG.A.P.(グローバルGAP)認証>

◆GAPとは

 GAPとは、Good(適正な)Agricultural(農業の)Practice(実践)の頭文字をとった言葉で、一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。言い換えれば、「農産物を作る際に適正な手順やモノの管理を行い、食品安全や労働安全、環境保全等を確保する取り組み」のことです。
 また、GAPは食品安全等を確保する取り組みであると同時に、農業の持続可能性にも貢献する取り組みであることから、SDGs(持続可能な開発目標)の目標とも関連があり、GAPを実践することはSDGsへの貢献にもつながります。

◆GAP認証とは

 GAP認証は、第三者機関の審査によりGAPが正しく実施されていることが確認された証明のことです。これによりGAPを実施していることが客観的に証明されます。

◆国内におけるGAP

 国内におけるGAPには、グローバルGAPのほか、JAグループのGAP、各都道府県のGAP、日本GAP協会が運営するJGAP、アジア共通のGAPのプラットフォームを目指しているASIAGAPがあります。その中でもグローバルGAPは、FoodPLUS GmbH(本部:ドイツ)が運営主体の世界基準の農業認証で、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドです。

<国内におけるさまざまなGAP(各GAPの構成、特徴)>

記載されている情報は、発表日現在のものです。

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