従業員とともに
三協立山グループは、お客様へ喜びと満足を提供するために、新しい価値を創造できる人材の育成と、安全で健全な働きやすい職場づくりを目指しています。
推進体制の整備
サステナビリティ推進委員会に、人事部門、経営企画部門、サステナビリティ推進部門、そして各事業会社の事業企画部門のメンバーで構成する人材活躍部会を設置しました。人材活躍部会では、多様性や人材に関する中長期的な方向性と戦略の策定、そして取り組みの推進を行っていきます。
また、ダイバーシティ推進の専任部署では、具体的な計画策定と施策を実施していきます。
女性社員の活躍
女性活躍推進について
三協立山は、2030年度までに女性管理職比率10%を達成する目標を掲げ、女性社員が中核人材として経営的視点を持ち、部門や会社の意思決定プロセスに参画できる環境づくりを目指しています。
これまで働きやすい制度を整える取り組みを続けてきたことで、女性社員は着実に定着してきました。今後は、女性社員の業務領域を広げ、さらに経験・スキル向上を目指した施策や全社的な教育など職務内容の特性に応じた人材育成施策を展開します。
2024年度は、組織風土改革の一環として、主に課長職を対象に、外部講師による『三協立山を良くしていくためのチームワーク向上セミナー』と題し、心理的安全性やチームワークに関する研修会を開催しました。また、「女性社員の活躍」実現に向け、ダイバーシティや人材育成の専門家である篠田社外取締役と女性の管理職や主事(係長級)による座談会を開催しています。「従業員一人ひとりが活躍する施策について」をテーマに管理職として自分自身が実施している人材育成の取り組みや女性社員がより活躍するための課題などについて意見交換を行っています。さらに、全社員を対象にしたeラーニング「男性の育休を通じて考えるダイバーシティ&インクルージョン研修」や女性の管理職候補とその上司への人材育成の強化支援などを実施しています。
人材活躍部会では、2021年度から管理職および女性社員を対象とした研修やセミナーなど、様々な取り組みを継続的に実施してきました。その結果、管理職の意識改革や組織風土の改善が少しずつ進み、女性社員自身のキャリアに対する考え方にも前向きな変化が見られるようになりました。
これらの取り組みの成果として、女性管理職比率は2021年5月末時点の0.8%から、2025年5月末時点では3.2%まで上昇しました。今後も引き続き、女性をはじめとする多様な人材が活躍できる職場環境の構築に向けて、様々な施策を展開してまいります。

サイボウズ(株)なかむらアサミ氏による
チームワーク向上セミナー

東京での座談会の様子

本社での座談会の様子
管理職・係長級 女性の構成比率(単体)

男女の賃金の差異に関する実績
(単位:%)
| 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|
| 全労働者 | 72.7 | 76.2 | 76.6 |
| うち正規雇用労働者 | 70.7 | 73.9 | 74.1 |
| うち非正規雇用労働者 | 71.7 | 75.9 | 73.0 |
※賃金制度、体系において性別による処遇差はなく、男女の賃金格差は管理職比率等の差異によります。
障がい者雇用
障がい者雇用を進めることは企業の社会的責任であり、多様性を推進する上においても障がい者を含めたすべての人が活躍できる環境を整えていく必要があります。
当社グループでは以前から障がい者雇用に取り組み、様々な障がいのある社員が製品の加工、組立、梱包、管理や設計、業務、総務、人事部門等いろいろな部署で日々元気に働いています。
障がい者雇用率(単体)
シニア人材の活躍
65歳までの継続雇用希望者全員の就労を確保しており、シニア世代の活躍にむけた処遇・意欲向上に取り組みます。
働きやすい職場環境づくり
採用
■ 新入社員の採用
企業の安定的な成長・発展に向け、積極的に新入社員の採用を行っています。
「広い視野を持ち、好奇心とチャレンジ精神、行動力を備え、激動する時代にも柔軟に対応できる人材」の採用を行っています。
新入社員入社式
新卒採用人数(単体)
■ キャリア採用
即戦力となる実務経験者を年間を通して採用しています。(2024年度実績は71名)
Uターン、Iターン、Jターンを希望する方にも、全国に拠点を持つ強みを生かして積極的に対応しています。
また、業界未経験・他業種からの人材も積極的に採用し、それまでの知識・経験を生かして新たな価値創造に取り組んでいます。
キャリア採用人数(単体)
選抜教育
経営幹部候補者を対象に、改革リーダー研修を実施しております。
また、女性リーダーの更なる育成を目的とした外部研修への参加など、リーダーとしての資質を磨き、他業種の方との交流などを通じて新たな視点を持った人材の育成を行っております。
従業員教育
新入社員の早期戦力化、職場定着を目的にチューター研修をはじめ、入社から3年にわたり、段階的にフォローアップする研修を行っています。また、階層別に必要能力の組み込みを図るべく、各種研修を企画・実施し、事業環境を取り巻く様々な課題を的確に解決できる人材や次代のビジネスリーダーの育成にも取り組んでいます。
研修風景(新入社員)
自己啓発支援
通信教育講座の受講奨励や社内eラーニングなどの自学手段の提供、公的免許・資格取得に対する報奨金支給など、従業員の自己啓発やキャリア形成をサポートしています。
従業員エンゲージメント調査
従業員と当社のつながりを深め、生産性や業績の向上につなげることを目的に、「従業員エンゲージメント調査」を実施しています。
調査結果は、人事・労務・教育などに関する全社的施策の判断材料にするとともに、社内のポータルサイトなどで公開し、各職場の環境改善に役立てています。
遺児育英年金制度
遺児育英年金制度は従業員が在職中に死亡(または、高度の障がいとなり)退職した場合に、遺児(子供)に対して奨学資金を援助する制度です。この制度は従業員が安心して働くため労働組合と共同で行っている福利厚生施策で、子供が18歳(高校卒業)になるまで援助するものです。
勤続年数
仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」を尊重し、ライフステージに応じた柔軟な働き方を選択できる制度を整え、有給休暇の取得促進や長時間労働の撲滅にも積極的に取り組んでいます。
平均勤続年数(単体)
※全国平均:厚生労働省「賃金事情等総合調査 賃金事情調査」
より、製造業の平均勤続年数(年)
「女性活躍推進法」及び
「次世代育成支援対策推進法」に基づく一般事業主行動計画
策定日:2025年3月12日
公開日:2025年3月31日
三協立山株式会社は、多様性や人権を尊重しながら人材育成を推進することで、活力ある企業風土を創生していきます。様々なライフステージにいる従業員や女性が活躍しやすい環境を整備するため、以下の行動計画を策定します。
[1] 計画期間
2025年4月1日~2028年3月31日(3年間)
[2] 推進体制
人事部及びサステナビリティ推進委員会人材活躍部会
[3] 目標と行動計画
具体策
| ・2025年4月1日より |
・多様な人材が活躍する職場にするための全社的なダイバーシティ研修などの実施 ・女性社員の積極的なキャリア選択(総合職への職群転換など)への啓発とリーダーシップ研修などの実施 |
| ・2026年6月1日より |
・管理職の人事評価において人材育成を重視し、更に社員が能力を発揮しやすい環境を作る |
具体策
| ・2025年4月1日より |
・ワークライフバランスを実現するため、コミュニケーションの活性化の啓発や研修を実施 ・仕事の属人化の解消や業務プロセスの見直しなど業務の効率化を啓発し実施する |


