化学物質対策
三協立山グループでは、PRTR※1法対象物質の管理および吹付塗装工程におけるVOC※2排出量の削減に努めています。
※1 PRTR(Pollutant Release and Transfer Register : 環境汚染物質排出・移動登録)
※2 VOC(Volatile Organic Compounds : 揮発性有機化合物)
化学物質管理
関連会社も含めた2023年度のPRTR法に基づく報告対象物質の取扱量の合計は、357.0tです。このうち、大気、水域への排出量は、取扱量の35.1%(125.3t)に相当し、その内の109.4tが大気に、15.9tが公共水域に排出されています。
以下にPRTR届出義務対象化学物質の排出量、移動量などを示します。
PRTR届出義務対象物質(関連会社含む)
集計期間:2023年4月~2024年3月
(単位:t/年 ただし、ダイオキシン類はmg-TEQ)
番号 | 化学物質名 | 主な用途 | 取扱量 | 排出量 | 移動量 | 消費量 (※4) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大気 | 水域 | 土壌 | 事業所外 (※3) |
下水道 | |||||
53 | エチルベンゼン | 製品塗装 | 34.4 | 30.9 | 0.0 | 0.0 | 3.6 | 0.0 | 0.0 |
80 | キシレン | 製品塗装 | 48.9 | 45.3 | 0.0 | 0.0 | 3.6 | 0.0 | 0.0 |
87 | クロム及び 3価クロム化合物 |
アルミビレットの 原料に配合 |
14.8 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 14.8 |
186 | ジクロロメタン | ラッピング接着 | 1.3 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.8 | 0.0 | 0.0 |
243 | ダイオキシン類 | ー | ー | 156.1 | 2.9 | ー | 0.0 | 0.0 | ー |
277 | トリエチルアミン | 製品塗装 | 5.5 | 5.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
300 | トルエン | 製品塗装 | 49.0 | 22.8 | 0.0 | 0.0 | 26.2 | 0.0 | 0.0 |
308 | ニッケル | 表面処理 | 18.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 18.1 |
309 | ニッケル化合物 | 表面処理 | 14.0 | 0.0 | 1.7 | 0.0 | 2.5 | 0.0 | 9.9 |
355 | フタル酸ビス (2-エチルヘキシル) |
塩ビの可塑剤 | 82.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 4.7 | 0.0 | 77.7 |
374 | ふっ化水素及び その水溶性塩 |
アルミビレット鋳造時の溶湯除滓剤 | 12.4 | 0.3 | 2.2 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 9.7 |
392 | ノルマルーヘキサン | アルミの塗料、洗浄剤、車輌燃料 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
405 | ほう素化合物 | 表面処理 | 13.1 | 0.0 | 11.9 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.8 |
412 | マンガン及び その化合物 |
アルミビレットの原料に配合 | 34.2 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 34.0 |
438 | メチルナフタレン | 各種炉燃料 | 15.9 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 15.8 |
448 | メチレンビス(4,1-フェニレン)=ジイソシアネート | ラッピング接着、発泡ウレタン | 8.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 8.6 |
691 | トリメチルベンゼン | 製品塗装 | 4.1 | 4.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
合計 | 357.0 | 109.4 | 15.9 | 0.0 | 42.5 | 0.0 | 189.2 |
・ 上記集計表には、PRTR届出に必要な取扱量に達していない事業所の実績は含まれていません。
・ 集計に差異があるものは、四捨五入によるものです。
※3 事業所外への移動量:事業活動に伴って排出される産業廃棄物を、産業廃棄物処理業者に委託して場外へ移動する量
※4 消費量:対象物質が反応原料として消費された量、または製品に含有もしくは付着して場外に持ち出される量
吹付塗装工程におけるVOC排出量
2023年度のVOC排出量は、2022年度比20.3%(22.6t)の減少となりました。減少の主な要因は、生産計画の最適化検討による洗浄回数減少によるものです。
一方、塗装面積原単位について、VOC排出量原単位は前中期比で20.7%削減となりました。低VOC希釈シンナーの追加採用や粉体塗装割合増により効果が得られています。
VOC排出量と塗装面積原単位対前中期比の推移
