商品開発の事例
商品開発の基本姿勢に基づいた商品開発の事例をご紹介します。
- 建材事業 ビル建材:国土交通大臣認定防火設備(個別認定)ビル用サッシ「防火型MTG-70R」 仕様拡充
- 建材事業:インテリア建材「LiVERNO(リヴェルノ)」 リニューアル
- 建材事業 エクステリア建材:ファサード&ガーデン「X.style(クロス.スタイル)」シリーズ
- マテリアル事業:難燃性マグネシウム合金による新幹線台車カバーの開発
- 商業施設事業:内照式「小型片面サイン」
建材事業
ビル事業
国土交通大臣認定防火設備(個別認定)
ビル用サッシ「防火型MTG-70R」 仕様拡充
商品概要
2019年4月からビル用防火設備は通則的認定から個別認定へと運用が変更され、それに伴い、国土交通大臣認定防火設備ビル用サッシ「防火型MTG-70R」を発売いたしました。
当初は使用可能なガラスが網入りのみであったため、集合住宅などでは眺望性を損ねてしまうという課題がありましたが、今回視界を遮らない耐熱強化ガラス仕様の認定も取得。また、複層ガラスの押えにガスケット仕様を追加し、遮音性能 T-3も実現(引違い窓)。エンドユーザーの皆様へさらに快適な空間の提供が可能となりました。一方、開発時には枠材の共通化など生産面でも配慮いたしました。
三協アルミ社
ビル事業部 ビル商品部
ビル商品開発一課
石原 典継
建材事業
住宅事業
インテリア建材「LiVERNO(リヴェルノ)」 リニューアル
商品概要
インテリア業界ではトレンドの周期が速まっており、コロナ禍を経て、エンドユーザーが住空間に求める質がさらに高まっています。
急速に変化する環境の中、エンドユーザーの皆様に快適な住空間をご提供すべく「ちょっといい、ちょうどいい」をコンセプトに「LiVERNO(リヴェルノ)」の新シリーズを開発いたしました。落ち着きのあるカラーや抗菌・抗ウィルス加工を施したハンドルを追加し、多様化するインテリアニーズに対応。またソフトクローズ機構は部品をユニット化し簡易施工を実現させ、施工面にも配慮した商品開発を心掛けました。
三協アルミ社
住宅事業部 住宅商品部
住宅商品企画課
吉野 寿美枝
※所属は2023年8月現在
建材事業
エクステリア建材
ファサード&ガーデン
「X.style(クロス.スタイル)」シリーズ
商品概要
近年の外構デザインに求められるものは、住宅外観との調和や、カースペース、アプローチ、庭空間など各ゾーン間のつながりです。また、お施主様やプランナー様からの多岐にわたるご要望の実現には、商品構成の自由度や優れた敷地対応力が必要です。
「X.style(クロス.スタイル)」は、ルーフ、スクリーン、ガーデンルームなどの様々なアイテムの自在な組み合わせを可能としながら、シンプルで統一感のあるデザインにこだわった商品です。街並みの価値を高めるエクステリアとして、戸建て住宅だけでなく、集合住宅や公共施設など様々なシーンへ提案領域を広げます。
三協アルミ社
エクステリア事業部
エクステリア商品部
エクステリア商品企画課
横井 亮祐
マテリアル
事業
難燃性マグネシウム合金による
新幹線台車カバーの開発
概要
NEDO※1プロジェクトで構築したマグネシウム合金の押出加工技術を活用し、難燃性マグネシウム合金製新幹線台車カバーの試作開発に取り組んでいます。現在は新幹線試験車両(ALFA-X)に開発品を実装し、走行試験を実施中です。
マグネシウムは実用金属の中で最も軽いという長所がある一方で、アルミに比べて押出加工が難しいといった短所があります。高精度で大型の押出形材の作製が要求される今回の開発を通じて、これら課題を克服すべく果敢にチャレンジし、実用化の達成につなげてまいります。
※1 NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
撮影:WAC様
三協マテリアル社
技術開発統括室
技術革新推進部
マグネシウム技術課
蟹谷 駿
商業施設
事業
内照式「小型片面サイン」
概要
内照式「小型片面サイン」は、内部光源にエネルギー効率が高く長寿命のLEDを使うことでCO₂の排出を抑え、サステナビリティ社会へ貢献できる商品です。また、低消費電力でありながら光を広範囲に広げることができるT-LED※1の採用とあわせてアクリル成型板を使用することにより、ボリュームを持たせつつ光ムラが少なく均一に近い発光ができるため、効果的に看板を見せることが可能です。フレーム部分にはアルミ押出形材を使用しております。グループ内のアルミ押出や曲げの高い技術により、細部まで綺麗な仕上がりとなっております。
※1 T-LED:タテヤマアドバンス社の標準LED。従来の蛍光灯器具に近似したLED照明で、点灯時の表示面発光と安全性に配慮した設計により、効率の良い配灯となっています。
タテヤマアドバンス社
開発統括室
サイン開発部 サイン開発課
森 貴規