環境経営および環境リスクへの対応
三協立山グループでは、環境経営および環境リスクへの対応として、ISO14001の認証取得、環境管理・監視体制の強化、産業廃棄物管理の徹底等に取り組んでいます。
ISO14001の認証取得状況
三協立山では、13工場のうち10工場で認証を取得しています。残りの工場においても、ISO14001に基づいた環境マネジメントを実施しています。
ISO14001の取得は、環境マネジメントシステム構築の基本となるため、維持更新を図り、継続的にレベルアップに努めていきます。
環境パトロールの実施
当社グループでは、環境事故の未然防止、環境保全意識の向上および法令遵守を目的に、毎年関連会社も含めて全工場の環境パトロールを実施しています。届出書類などが法令に準拠しているか、環境測定データが基準値を外れていないか、タンク類が液漏れを起こす危険性がないかなどについて書類チェックおよび現場確認を行っています。
2024年度は、環境リスク低減及び法令違反防止の観点から油類の保管・貯蔵施設や廃棄物保管場などを重点的にパトロールしましたが、重大な指摘事項や法令違反はありませんでした。一部、軽微な指摘事項については、迅速に改善しています。
今後も環境パトロールを継続して実施し、環境事故や法令違反の未然防止に努めていきます。
屋外タンクの確認
危険物保管庫の状況
産業廃棄物処理の適正管理
産業廃棄物の適正処理を確実にするため、当社グループでは廃棄物処理法に基づき、委託先処理業者への定期的な視察・監査を実施しています。
視察では、委託処理契約書および許可証等の法的文書の適正性、緊急時対応体制の整備状況について書面確認を行っています。また、処理施設においては、現地にて法定表示物の設置状況や許可品目外の廃棄物混入の有無を確認するとともに、作業従事者の労働安全衛生管理体制や施設内の5S管理の実施状況について総合的な確認を行っています。
2024年度は5社の処理業者に対して視察・監査を実施し、全ての視察先で適正な処理が行われていることを確認しました。
今後も計画的な視察・監査を継続し、産業廃棄物の適正処理に努めていきます。
産業廃棄物処理施設における適正処理確認
緊急事態への対応
当社グループの各工場では、毎年地震・火災を想定した緊急事態対応訓練を実施しています。
2024年度の奈呉工場の総合防災訓練では、地震発生により油圧シリンダーが破損し、こぼれた溶湯(アルミメタル)が油圧シリンダーの油に引火したことによる火災発生を想定しました。地震から身を守るシェイクアウトの後、自衛消防隊による消火活動と、漏れた重油の外部流出防止のため元バルブ閉鎖や土のうの設置等の訓練を行いました。最後に新湊消防署長から講評をいただき今回の訓練を振り返りました。
今後も毎年、訓練を繰り返し行うことで、有事の際に各人がどういう行動を取るべきか再確認していきます。
消火活動風景
重油流出防止活動風景


