国立大学法人富山大学と共同研究講座を設置
(先進軽金属材料国際研究機構にてアルミリサイクルと押出加工の革新を研究)

2022.08.24

 三協立山株式会社は国立大学法人富山大学と共同でアルミリサイクル及び押出加工の革新研究を行うための共同研究講座を2022年8月、先進軽金属材料国際研究機構※1に設置いたしました。

※1.先進軽金属材料国際研究機構:2021年に日本初の軽金属国際研究教育拠点の構築を目的に熊本大学と富山大学が連携し設置。文部科学大臣から共同利用・共同研究拠点として認定。

■共同研究講座※2設置の目的

 三協立山は昨年発表したサステナビリティビジョン2050において「カーボンニュートラルへの挑戦」「資源の循環」「人財を未来へつなぐ」を掲げ、通過点となる2030年での目標を定めた上でさまざまな取り組みを進めております。今回の共同研究講座では、資源循環に欠かせないアルミリサイクル技術の向上につながる研究や、さらなる軽量化が期待される自動車・鉄道分野などにむけた、押出加工プロセスの革新研究に取り組むことで、当社が目指すサステナビリティへの礎を築くとともに、将来的な社会変革に資する研究成果の実現を目指します。加えて富山大学との共同研究により、未来のアルミ産業の担い手となる若手人材の育成にも貢献したいと考えています。

■予定する研究課題

 ①アルミスクラップの不純物制御に関する研究
  アルミリサイクルの活用拡大にむけ、もともと添加元素が多く含まれているアルミ合金のスクラップ材を、一般的な押出材に転用可能なアップグレードリサイクル技術の構築を目指します。

 ②超高強度アルミ合金の押出加工・熱処理プロセスに関する研究
  汎用性・リサイクル性の高いアルミ合金の高強度化を目標に、合金組成や押出加工、熱処理プロセスを共同研究いたします。

■共同研究体制

 同講座に当社より共同研究講座教員1名を置き、当該教員にはクロスアポイントメント制度※3を適用いたします。

【用語解説 富山大学】

※2.共同研究講座:(国立大学法人富山大学共同研究講座規則から抜粋)
  共通の課題に関し本学と共同で研究を実施する民間等外部の機関から本学に受け入れる経費を活用して設置及び運営し、もって本学の研究の進展及び充実に資することを目的とする。

※3.クロスアポイントメント制度:(国立大学法人富山大学職員のクロスアポイントメント制度に関する規則から抜粋)
  次のいずれかに該当するものをいう。
  1)教員が、本学の職員の身分を保有したまま他機関の職員として雇用され本学及び当該他機関の業務を行うこと
  (ただし、兼業によるものを除く)。
  2)他機関の職員の身分を保有する者が、当該他機関の身分を保有したまま本学の職員として雇用され、当該他機関及び本学の業務を行うこと。

記載されている情報は、発表日現在のものです。

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