商品開発の事例
商品開発の基本姿勢に基づいた商品開発の事例をご紹介します。
- 建材事業 ビル建材:DI窓(ダイナミックインシュレーション窓)
- 建材事業 住宅建材:玄関ドア「ファノーバ」角型ロングバーハンドル
- 建材事業 エクステリア建材:ガーデンルーム「ハピーナリラ」
- マテリアル事業:新幹線から新幹線の「アルミ水平リサイクル」
- 商業施設事業:キャッシュトレー「ラクトレー」
建材事業
ビル建材
DI窓(ダイナミックインシュレーション窓)
窓の中に空気の流れをつくることで、
快適な換気と超高断熱な窓を実現
商品概要
DI窓(ダイナミックインシュレーション窓)は、外気を二重窓の内部に取り込み、空気の流れを作ることで、快適な換気と超高断熱を実現する画期的な窓です。暴風雨でも、水の侵入を防ぎ外の空気だけを通す構造で、超高層(200m級)タワーマンションにも採用可能な耐風圧強度と水密性能を確保しています。
高い断熱性は冷暖房負荷の低減につながり、地球温暖化対策として有効です。DI窓の技術を応用してさらなる商品開発を進め、安心で快適な社会の実現に貢献していきます。
「換気」に加え「高断熱」や「遮音」の効果が得られます。
環境・UDへの配慮ポイント
- 外気を二重窓の内部に取り込み、空気の流れを作ることで、快適な換気と超高断熱な窓を実現。通常の外壁(U値 0.75)並みの断熱性能で快適な室内環境を保ちます。
- 屋外温度の影響を軽減し、室温調整にかかるエネルギーを削減します。
- 窓を施錠した状態で換気が可能なため、安全・安心を確保したまま、室温への影響が少ない換気が可能です。
建材事業
住宅建材
玄関ドア「ファノーバ」
角型ロングバーハンドル
どこを持っても操作が可能な
ユニバーサル性の高いロングバーハンドル
商品概要
子供や車椅子の人など、どの高さで握っても使いやすいユニバーサルデザインのロングバーハンドルです。
特長は意匠性と使いやすさへのこだわりです。外から見たときに扉のエッジと重なる位置にハンドルを配置して、ハンドルが目立たないデザインにしています。ハンドルが扉のデザインの邪魔をしないよう「より目立たなく」かつ「見えたときのかっこよさ」を追求しました。またシャープなフォルムはそのままに、バーの形状を工夫し、握り心地の良さにもこだわりました。
ハンドルのどこを持っても楽な姿勢で開閉できるロングバーハンドル。
環境・UDへの配慮ポイント
- 子供から大人までどの高さでも操作できるユニバーサルなデザインです。
- 開閉力の軽減とともに入室同線にも配慮しました。
- シャープなデザインでありながら、操作部は指をかけても痛くない、丸くやさしい手触りです。
建材事業
エクステリア建材
ガーデンルーム「ハピーナリラ」
風をキャッチして室内に採り入れる
商品概要
ゆったりくつろげる快適なプライベート空間を演出する、ガーデンルーム「ハピーナリラ」。
「ハピーナリラ」は近隣周辺の視線を気にせず、日中はもちろん日が暮れたナイトシーンまで、豊富なバリエーションにより、自分らしいリラックス空間を演出します。
【動画】通風シミュレーション
環境・UDへの配慮ポイント
- 風をつかまえる
家の中に心地よい風を採り入れるためには、自然に吹く風を採り入れる「風の道」をつくることが、風をつかまえる方法の一つです。 - 風を採り入れる
「風の道」をつくるためには住宅外壁からはり出した「ハピーナリラ」を設置することがより効果的です。側面の開口部を開け閉めすることにより、風の採り入れを調整できる点が、さらに快適な暮らしのポイントです。
マテリアル
事業
新幹線から新幹線への
「アルミ水平リサイクル」
新幹線の廃車両から選別・抽出した再生アルミを、
東海道新幹線新型式車両N700Sの部材(荷棚材)として再利用
概要
鉄道分野では軽量化のため車両等へのアルミニウムの使用率が高まってきていますが、部位により使用されるアルミ合金種(例:6000系、7000系など※)が異なることから、スクラップ時の材料選別が難しく、廃車両から作ったこれまでの再生アルミでは、新しい鉄道車両用材料としての品質を確保することが困難となっていました。今回、ハリタ金属が開発した分別装置により、リサイクル時のアルミ合金種の選別が可能となったことから、東海旅客鉄道をはじめ5社共同で世界初となる新幹線から新幹線への「アルミ水平リサイクル」の取り組みを進め、東海道新幹線新型式車両N700Sへの再利用が実証されました。
≪見た目がほぼ同じ“アルミ”でも用途により使われている合金種類が異なる≫
アルミニウムは添加する金属によってさまざまな種類のアルミ合金を作ることができます。マグネシウムとシリコンを混ぜた合金は6000系、亜鉛とマグネシウムを混ぜた合金は7000系と呼ばれています。
≪合金種類が混ざるとリサイクル時の品質が低下≫
リサイクル時には再度溶解しますが、アルミ合金種が混ざった状態では、鉄道車両等で求めら
れる押出材の品質(強度や精度)を満たす再生アルミを作ることが困難であることから、これま
では鋳物やダイキャスト品などの用途に限られていました。
東海旅客鉄道、日本車輌製造、日立製作所、ハリタ金属、三協マテリアルが共同で実証
環境・UDへの配慮ポイント
新幹線の廃車両から選別・抽出した再生アルミを新車両へ再利用する「水平リサイクル」を実現しました。
商業施設
事業
キャッシュトレー「ラクトレー」
SIAAマーク取得の「ラクトレー」
概要
「ラクトレー」は、レジ作業の動きを人間工学的に解析した、使いやすく、疲れにくいキャッシュトレーです。レジ精算では、レジ店員と来店客との現金受渡しによる接触の感染リスクが大きく、不安に感じている人が多いようです。抗ウイルス効果のある塗装を施したキャッシュトレーでは、表面がこすれて塗装が剥がれ、効果が無くなってしまいますが、「ラクトレー」は抗ウイルス加工剤を本体の樹脂に練りこんで成形しており、長期間抗ウイルス効果が持続します。レジ店員も来店客も安心してお会計ができ、お店のアピールにもつながります。
環境・UDへの配慮ポイント
- 人間工学的に基づき開発。手の動きに合わせて硬貨がつかめる形状を追求しました。
- 硬貨の取りこぼし、繰り返し作業による身体的負担、素材による不快音を軽減しました。
- 長期間抗ウイルス効果が持続します。